アルミ缶でアルコールコンロを作りました。※アウトドア用です。室内では使えません。
コンロ本体は350mlのアルミ缶の底です。
五徳は500mlのアルミ缶3つで作りました。
コンロ本体は、アルミ缶をはさみで切って、底の出っ張りをたたいてつぶしてアルコールが少しでもたくさん入るようにしました。
五徳は、3つの500mlのアルミ缶を長方形にハサミで切りだして半分に折り、それを三角に組み合わせたものに、コンロ本体を入れるため兼コンロへ酸素を送るための穴を3つの面にはさみできったものです。
五徳を分解した写真があった方がわかりやすいと思い、分解した写真もアップします。
五徳を分解して輪ゴムで3か所で止めると小さくたためます。
重量を図ったら20gでした。※輪ゴム3つ込みで。
こんな廃品で作ったコンロでもちゃんと使えるのです。
コンロ本体に薬屋で売っている燃料用アルコールを注いで、チャッカマンで火をつければ燃料がなくなるまで燃え続けます。ガスバーナーだとごはんが吹きこぼれた時に火が消えたりしますが、アルコールコンロだとごはんが吹きこぼれても火は消えません。チャッカマンがない場合は、コンロに燃料を注いだ後、ナイフの先端をコンロの燃料に浸してから、ナイフ先端にライターで火をつけて、燃えているナイフの先端をコンロ本体に入れて着火できます。チャッカマンよりこちらのつけ方がアウトドアでは一般的な火のつけ方のだと思います。
燃料用アルコールは薬屋やドラッグストアなどで、400円前後で売ってます。
若いころこれと同じ構造のコンロと五徳をもってキャンプに行ったことがあるのですが、ちゃんとインスタントラーメンを作ったり、ジャガイモをゆでたり、ご飯を炊いたりできました。100均の小さいホーロー鍋を使うのがコツです。鉄やステンレスの鍋だとお湯が沸騰しません。気を付けてください。
昔使っていたコンロの燃焼時間は最大で15分ぐらいでした。ご飯を炊くには短すぎる時間なので、ご飯を炊くときは、15分ぐらいたって燃料がなくなり火が消えたら、もう一度燃料を注いで火をつけてご飯を炊いていました。
いきなりキャンプにもっていくのではなく、自宅のベランダなどで試してみてからキャンプにもっていった方がいいです。火力が弱いときは、五徳の穴を大きくしたり、コンロの高さを少し低くしたりして、試してみてください。
試しに自宅の台所で、ダイソーのアウトドア用のステンレスのコップに水を入れて沸騰させてみました。
コップ一杯の水が沸騰するのに6分かかりました。
この実験をしてみて気づいたのですが、燃料を溢れない程度にぎりぎりまで入れたのに、6分で燃料がなくなり火が消えました。若いころ使っていたコンロはこれと全く同じ構造なのに15分ぐらい燃え続けていました。なにが違うのかわかりません。コンロの高さや、五徳の穴の大きさなどがわずかに変わると火力や燃焼時間が変わってしまうのかもしれません。
※この原因はこのページ下の「後日の実験」で判明しました。
googleなどで「アルコールストーブ 自作」で検索すると、もっとちゃんとしたストーブの作り方が紹介されています。興味がある方は検索してみてください。私はちゃんとしたストーブを作るのがめんどくさいので、アルミ缶をただ切っただけのコンロを使っています。
(後日)
空き缶で作ったアルコールコンロと五徳の能力に疑問を感じたので、実験してみました。
この実験のためにダイソーの150円のアルミ鍋(※製品名は「アルミ製深型片手鍋 直径約18cm」)を購入しました。この鍋で水490mlを沸騰させられるか実験です。なぜ490mlなのかというと、私が好きでよく食べるカップヌードルのカレー(BIG)に必要なお湯の量が490mlだからです。
コンロに溢れないぎりぎりの量の燃料用アルコールを入れて火をつけ、水490mlを入れた鍋を五徳に乗せました。蓋をした方が沸騰しやすいということはわかっていたのですが、アウトドアだと荷物を減らしたいのでふたはもっていかない人も多いだろうと思ったので、あえてふたはなしにしました。
6分後、小さな泡がたくさん鍋の底にできました。まだ沸騰していません。
11分30秒後、沸騰しました。
ふつうならここでカップ麺にお湯を注いでおしまいなのですが、今回は実験のため、このまま放置して様子を見ることにしました。
20分30秒後、火力が弱くなり、お湯が沸騰しなくなりました。
※これまでは11分30秒からずっと沸騰し続けていました。
21分40秒後、燃料がなくなり火が消えました。
この実験結果から、カップ麺、インスタントラーメン、ゆで卵、ジャガイモをゆでるなどの調理なら問題なくやれそうだということが確認できました。
沸騰し続けた時間が約9分ですのでご飯を炊くには短すぎます。しかし、ご飯が炊けないわけではないのです。2回に分けて火にかければいいのです。要するに、火が消えた後、燃料をコンロに入れて火をつけて、鍋を乗せなおせばご飯も炊けます。もっとも、アウトドアでご飯を炊く人はあまりいないでしょうが・・・。
以前このページでステンレスのコップを乗せたら6分で燃料が尽きて火が消えたと書きましたが、どうやら鍋のような大きなもので五徳の上部をふさいだ状態にすれば、長く燃え続けてくれるようだということがわかりました。
ちなみに同じ実験を直径19cmのステンレス製の鍋でやったら、全然沸騰しませんでした。
アルコールコンロは火力が弱いので、100均のアルミ鍋ぐらいしか使えないと思った方がいいです。ちなみに、昔、100均の小さなホーロー鍋で似たようなことをしていましたが、小さなホーロー鍋でもちゃんと沸騰してました。
最近キャンプに行かなくなってしまったので、アルコールコンロの出番はないのですが、いざという時の防災用として非常用の水とともに家においておくことにしました。
(2019年11月14日)
AliExpressで買ったアルミ製コッペルで490mlの水を沸騰させられるか実験しました。
今回は蓋をしての実験です。
写真を取るためと沸騰しているかの確認のため1分毎に蓋を取っていますが、その時以外は蓋をして実験しました。
9分後、小さな泡がたくさん鍋に湧いてますが、まだ沸騰していません。
13分後、沸騰する直前ですがまだ沸騰していません。
16分後、結局沸騰することなく火が消えました。
あとでよく見たら、取っ手のゴムが焦げてました。
このコンロでアウトドア用のコッヘルでお湯を沸かすことはできませんでした。
ただし、沸騰寸前までいったので、インスタントラーメンやカップラーメンを作ろうと思えば作れないこともないとは思います。